マス(集団)ツーリングを楽しむコツ

集合・出発
集合時間と出発時間を勘違いしないようによく案内を読みましょう。出発前には重要なミーティングがありますので遅れずに集合時間までに集合しましょう。'05年度から出発時間になっても現れなかった人は待たずに出発する事になりました。置いて行かれた場合はすぐに幹事に連絡を取り、次の休憩場所、若しくは走行ルート上などで合流して下さい。
出掛ける前に各自がしておく事
(1) 事前にコースなどを地図で確認しておく
事前にコースが決まっているのであれば万が一、途中ではぐれても大丈夫なようにそのコースを地図でトレースしておく方がいいでしょう。

幹事は、いろいろな事を事前に考えなければいけないので、参加者の協力があってこそ楽しいマスツーリングになるのです。幹事だって楽しみたいのですからできるだけ負担を軽くしてあげる事は大切です。
(2)集合前にガソリンは満タンに
集合前にガソリンを満タンにしておく事も忘れないようにしましょう。スタートしてすぐにガソリン給油ではみんなのリズムが狂いますし、ガス欠ではみんなに迷惑がかかります。
(3)携帯しよう
●楽しいツーレポの為にもデジカメを持参しよう!

●喫煙者は休憩の度にタバコを吸うのが楽しみでしょう。ライダー以前に人としてのマナーとして携帯灰皿は必ず持参して下さい。
灰は土に還りますがフィルターは残ります。フィルターのポイ捨て、また、ゴミのポイ捨ては絶対にしては行けません!

●スペアキーを財布などに入れて置くといざという時に助かりますよ!

●マップもあれば持って行きましょう。
いよいよ出発
(1) 目的地、走るコースの再確認
目的地の再確認は絶対に必要です。
次にルートの確認ですが、次の休憩ポイントまでのルートの確認でいいでしょう。ツーリングでは、時として予定の変更も必要になりますので、休憩ポイント毎に次のポイントを確認する方が混乱もなくスムーズに走れると思います。
(2)走る順番は?
10台以上の参加者がいる場合は2班に、15台以上の場合は3班に分割して行動します。各班の先頭、最後尾、及びメンバーは幹事が指名します。

班に分かれる場合、先頭集団は走り慣れた人、大型車、タンデム参加者を基本とし、最後尾集団はビギナー、小排気量車中心とします。
@ 先頭
このポジションは、人数が変わろうと考え方は変わりません。先頭を走る人は、グループの要になりますので、基本的にはこれから走るルートをよく知っている人がこのポジションを走ります。

このポジションは、グループ全体の走行速度、休憩・給油のタイミングを考えなければいけませんから、責任感も重要です。普段一人で走っているのと違って、追い抜きも後続のことを考えないといけない(むやみやたらと追い抜く人はダメ)ので、このポジションはできるだけベテランが走る方がいいでしょう。
A 最後尾
  先頭に次いで重要なポジションなので、このポジションもできるだけベテランが走る方がいいでしょう。

なぜこのポジションが重要かというと、常にグループ全体を見渡せる位置にいるわけですから、仲間の走り方を見て、疲れていないか、無理をしていないかも常に見ておく必要があります。

その際、必要に応じては、信号待ちなどで先頭にペースを落としたり、休憩を促す必要も出てくるからです。走行中は誰でも、後ろの人に気配りができないため、この最後尾のポジションの人がグループ全体の状態を把握しておかなければいけないのです。
信号のタイミングなどでグループが分断された場合、次の信号待ちなどで追いついた場合、手を挙げて先頭に全員が付いていることをアピールするのもこの人の役目になります。
バイクの場合、車から軽視される傾向があり、前をバイクがゆっくり走っていると嫌がらせかと思えるような行為(車間距離を必要以上に詰める)を受けることがあります。ましてや、前をたくさんのバイクが走っていると尚更です。そんな場合でも、何一つ動じないような図太い神経を要求されます。
B その他のポジション
ライダーのレベルが同じであれば、特に決まりはありませんが、大切なのは、交差点進入時に黄色信号になった場合、無理をして前の人に付いていかずに信号に従うなどの自制心を持つことでしょう。
マスツーリングでの走り方(千鳥走行)

マスツーリングの走り方の基本は、『千鳥(ちどり)走行』です。これは、二列縦隊で左右の列が車間の半分ずれて千鳥の配列になることからこの呼び名があります。

ソロツーリングですと、道の真ん中よりやや左側を走るのが普通ですが、数台のバイクが同じような走り方をすると、縦に長くなってしまいます。
仮に10台のバイクが、それぞれに10mの車間距離を開けたとしたら、先頭と最後尾の間が長くなりすぎて信号などで分断されることが多くなってしまいます。しかし、『千鳥走行』ですと、同じ車間距離を開けていても全体の列の長さを短くすることができます。

『千鳥走行』は、全長を短くするだけではなく色々なメリットがあり、前のバイクを視認しやすいので全体の動きが把握しやすいので、前の方のバイクがウインカーを点滅させて早く確認できる、前方のバイクに何かが起きても回避がしやすいなどの利点もあります。加えて、後続の車が無理に追い抜こうとすることを牽制する効果もあります。

具体的な走り方(バイクの間隔)は、先頭が中央よりを走ると、2番目は路肩側を走ります。この時2番目のライダーは、斜め前方のライダー(1番目)のバイクのバックミラーに、前方のライダーのヘルメットが写る位置を走ることが重要です。

なぜこの位置を走る必要があるのかというと、前方のライダーにとって、斜め後方(2番目のライダー)が自分の死角を走られると不安なのと危険だからです。そして、3番目のライダーは、同様に2番目のライダーの死角に入らないように注意しながら、センターライン寄りを走ります。

ワィンディングでの走行方法
「基本は『千鳥走行』で」と書きましたが、あくまでそれは基本であって、緩やかで見通しのいいコーナーが続く場合は『千鳥走行』で問題がありませんが、見通しが悪いワィンディングでは、1列縦隊で走ります。
これは、コーナーを抜けたところで、何かトラブルが発生していた場合や急に道が狭くなった場合などでは、例え左右の列が車間の半分ずれていても二列縦隊だと危険だからです。

コーナー侵入時には危険回避ができる体制に持っていき、ワィンディング区間が済んで直線になった際にはまた千鳥に戻ります。このように事故を起こさないように各自が備えることで、楽しいマスツーリングができる訳です。
ワィンディング区間でもう一つ注意しなければいけないのが、それぞれのライダーの技量によってコーナーリングスピードが異なることです。ストレート区間では、さほど差が開きませんが、ワィンディング区間になると列がばらけることが多々あります。このような時、ビギナーは特に無理に前者に付いていかなければいけないと思いがちになるようです。
そのような場合、隊列を乱してはいけないとか、コーナーが遅いから後続に迷惑をかけるとか思いがちになるようですが、そんな事は一切気にする必要がありません。

遅いことよりも、無理をして事故を起こす方が迷惑をかけることになりますから、コーナーリング速度が遅いことを気にする必要はないのです。そして、コーナー区間が終われば必ず追いつきますし、仮に分岐点があり、後続が遅れていることがわかれば先頭は止まって待ちますからマイペースで走ることに専念しましょう。
ビギナーの方へ
マスツーリングの楽しみは、速く走ることではなく、時間や風景を共有する事にあります。そして、他人のペースに合わせるのが苦手な人は、基本的にマスツーリングに参加しないと思います。だから、多少遅くとも自分のペースの中で余裕を持って走り、楽しむことが大切ではないかと思います。だから、決して無理をする必要はありません。
こんな時は
(1)雨の走行
ツーリングに出かける前は雨が降っていなくとも、道中で雨が降ることもあります。雨天時の走行も基本的には晴れの時との違いはありませんが、千鳥走行でも車間距離は晴れよりも広く空けます。雨による水滴で視界も悪くなるし、路面が濡れていると、マンホールの蓋も危険なものになるバイクにとって、車間距離を空けることは事故を予防する上でも大切です。
尚、ツーリング途中でレインウェアに着替えるタイミングは、一人で走っているときより早めに決断を下すようにしましょう。一人ですと、路肩でレインウェアを着替えることはさほどスペースを必要としませんが、人数が多くなるほど広い場所を必要とします。
(2)信号で列が分断されたら
特に気を付けたいのは、一人で走っている場合だと、交差点の進入直前で黄色になっても進むことはできますが、マスツーリングの場合ですと、先頭が黄色の信号だと数台後は赤色に変わっている事です。そして、後続のライダーは、頭の中では、「黄色になったら止まらなければいけない」と思いつつ、前車から離れたくないと無理に交差点に進入するケースを見かけます。
信号で隊列が分断されても、気にせずに止まるようにしましょう。無理をして事故を起こしてしまったら、楽しいはずのマスツーリングが台無しです。

なお、交通量が多い道で分断されてしまって間に多くの車が入ると困る場合や、後ろが追いつくまでに分かれ道がある場合などは、後続が追いつきやすいように先頭のグループは、交通の妨げにならないような安全な場所を探して、バイクを止めることも必要になります。このバイクを止める見極めは難しいのですが、スタート前にしっかり目的地か休憩場所が決めてあれば、無理に止まる必要もないので臨機応変に対応して下さい。
(3)渋滞での対応
一般道を走る上で渋滞は避けられません。例えば、片側2車線の道で混雑が始まると、空いている車線へ移りたくなるのが人情です。しかし、1台で走っているのならいざ知らず、複数台が車線変更を頻繁に繰り返したら後ろの人ほど大変です。

例えば、先頭は「隣の車線が空いている」という理由で車線変更をしても、後方にとっては次の交差点で曲がるための車線変更なのか、空いている車線への移動なのかがわかりません。ましてや、車線変更を繰り返すと、後方の人ほど大変ですし、疲れてしまいます。
また、信号待ちなどで、車が停滞している横をすり抜ける場合も似たようなことが言えます。仮に先頭が信号待ちの前に出られたとしても、後方は車の横に止まらなければいけなかったり、信号が変わって車が動き出すと、後方は危険にさらされる場合もあります。

先頭は、常に自分が行う動作が、最後尾のメンバーまで安全に同じ事ができるかどうかを考えながら行動しなければいけません。渋滞時には特にこのことを忘れがちになるので注意して下さい。
(4)遅い車を追い越すとき
マスツーリングでは、基本的には追い越しは出来るだけしない方がいいです。これは、渋滞の項でも書きましたが、先頭が追い越しをできたとしても、必ずしも全員が追い越しを完了できない場合が多々あるからです。やむを得ず追い越しする場合は一度のチャンスに全員では無く、数回に渡って完了したらよいでしょう。

「先に行け」と路肩に寄ってくれる場合がありますが、そのような時には素直に好意に甘えて追い越しをしていいのですが、できることなら全車がありがとうの意味で、追い抜きざまに左手を軽く上げて挨拶をしましょう。そうすることで、追い抜かれた方も気持ちがいいし、次に同じようなケースがあってもきっとバイクに対して道を譲ってくれるでしょう。その何気ない行為が、結果として他のライダーのためにもなるので、必ず追い抜きをしたら「ありがとう」の気持ちを込めて、挨拶をするようにしましょうね。こういう、さり気ないマナーが実は1番カッコよかったりします(笑)
解散
ツーリングは、無事に家に着くまでがツーリングです。メンバー全員が最後まで無事に帰宅出来るように、無理のない時間帯に解散するのが望ましいでしょう。集合と同じく、解散の場合も一定の場所を決めますが「流れ解散」希望の人は下記の要領で行いましょう。

予めどの地点でグループから離れるかを決めておけば、「後続が来ない?」と心配をする必要もありませんし、別れる少し前の信号待ちで、最後は笑顔で「じゃあ、また!」と、帰り際に片手を上げておくと、「ああ、この人はもうすぐ列を離れるんだな」と、他の人もわざわざ止まる必要もなくなるので効率的だと思います。
最後に
参加者全員が自分が主催であるという意識を持ち、誰かに頼るのではなく各自が責任を持って行動しなければいけません。頼るのは楽ですが、頼られる方は精神的にも疲れます。リーダーだって楽しみたいからマスツーリングをするのです。自分だけが楽しむのではなく、参加者全員に楽しんでもらうという気持ちを持っていれば、自ずと楽しいマスツーリングが出来るでしょう。

では、「また一緒に走りたいね!」といえるようなマスツーリングをしましょう!

Service&Support

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送